相続関係コラム⑪~将来に備えた保険の活用~

1 保険のお話

 この前、香川に出張に行ったときに駅に太陽生命の「認知症対策保険」の広告が貼っていました。
 そのときには「色々な保険があるな」と思い、いつかコラムに書こうと思っていたのをふと思い出したので、今回は少し保険のお話をしようと思います。

2 保険とは

 みなさんは、保険というとどういうものを思い浮かべますでしょうか。
 生命保険、損害保険、医療保険、がん保険、などなど色々なものが浮かぶのではないでしょうか。
 多岐にわたる保険というものはその内容は種類によって大きく違うものとなりますが、共通している点は「リスクへの備え」という点があります。
 生命保険であれば死亡に伴うリスクへの備えを、医療保険であれば病気やけがへの備えをするという形で、それらのリスクへの備えをするというのが保険だと思っています。

3 認知症リスク

 私は業務の中で高齢者支援に積極的に取り組んでいるのですが、健康年齢が70歳、平均年齢が85歳と言われる現在において、誰しもが「健康でない生活」を送る「リスク」を持っています。 そのリスクの際たる例としては「認知症リスク」があります。
 認知症になって判断能力を失ったあとは、様々な制約が出てきます。
 いくつか例をあげますと、①銀行の預金が凍結されて動かせなくなる、②不動産の売買ができなくなる、③不動産の大規模修繕などができなくなる、などが挙げられます。
 私が普段、コラムで書いている「家族信託」もこの認知症リスクへの対応策の一つという位置づけも持っています。

4 リスクへの対応

 いろいろなリスクに備えるために、保険の活用という手段を検討することは非常に有用です。そのためには、自らにどのような「リスク」が潜んでいるかを、専門家に相談をすることが重要です。
 ちなみに、私個人も今年になって、ファイナンシャルプランナーの方に相談して、自らのリスクへ備えるため保険に加入したことで、すごく安心したということがありました。

5 身の回りのご相談について

 今日取り上げた保険について、私が直接に販売したりすることができないところですが、専門家の方を紹介したりすることや概要のお話などはできます。
 その他、遺言や家族信託のことでご相談がありましたら、当事務所にお気軽にご相談ください。

弁護士法人菊永総合法律事務所 電話082-554-2515 〒730–0012 広島市中区上八丁堀8–26 メープル八丁堀401号

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